沖縄さんぽ

よみもの

地元紙(琉球新報・週刊タイムス住宅新聞)に連載していたものを掲載しています。

うちなー風景

5.沖縄特有のフーフダ

フーフダ数はそれほど多くはないものの、寺や神社の発行するフーフダ(符札)を門の左右、屋敷の四方に取り付けている家がある。
家・屋敷に邪悪なものの侵入を防ぎ、福を招き入れる呪句(まじなう言葉)が書かれた木製や紙製のお札のことを、沖縄では「フーフダ」という。護符や神符、お守りの仲間である。  一般的には門の左右、屋敷の四方に取り付けるのだが、火の神や中柱に取り付けたのも見られる。

3.ヒンプンのある風景」でも再三触れたように、沖縄では「ジョウ」(門)は、人の出入りする場所であると同時に、魔も出入りする場所だと古来より信じられてきた。それだから、ジョウの左右にフーフダを取り付け、邪悪なものの侵入を阻止するという考え方は分かりやすい。
一方の屋敷の四方はどうだろうか。古い民家に見られる屋敷囲いは、石を積み回すか、古木大木が生い茂っているのが多い。これなどは、屋敷の境界を示すと同時に自然災害を防ぐ目的があるとされているのだが、民俗的な観点から考えると、やはり邪悪なものから家・屋敷を防御する意味が含まれているのであろう。

それでは、フーフダに書かれている呪句を見てみよう。発行する寺や神社によって異なるのだが、門の左右に取り付けるフーフダは、総じて神仏の加護によって災厄から家・屋敷を守り、福を招来するという趣旨のことが記されている。
屋敷の四方に取り付けるフーフダは、方位と四天王名が記されている。四天王は、それぞれの方位の守護神とされている。

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